発症から1年後、地獄の1年でした

2019年6月20日にフィナ減薬中に突如起きた身体の異変から、それがPFSであるということを特定し、PFSを治すために無我夢中で情報をかき集め、実戦と失敗を繰り返す日々でした。薬を服用したことを後悔しながら、「それ以外どうしようもなかった」と諦め半分で納得せざるを得ませんでした。本当に本当にこの1年は長かったし険しかったです。今では寛解した症状も多く、完全に、とは言えないものの多少は元通りに生活しています。

覚えている限りでですが、時系列順にまとめてみようと思います。詳しい症状は過去ログを見てください。

2019年6月20日

朝方睡眠障害が突然発生。気のせいだと思い普通に生活。当日の夜、急激な陰茎の収縮と性欲の消失を確認。(AVを見ても嫌悪感しか抱かず10秒も見れない状態)

自分に起きたことが分からず、焦る。

↓翌日

フィナの副作用について詳しく調べると自分の症状がPFSのものと酷似していることを発見。それと同時に、治る可能性が極端に低いものだと知り、文字通り絶望しかできなかった。自分も記録を残そうとブログを開設。

↓4〜5日後

陰茎の収縮と性欲の消失及び睡眠障害はずっと続いていた。家族にも話すことができず、全てが手遅れだと感じていた。そんな中、若干の陰茎の収縮の和らぎを確認し、無理やりマスターベーションを試みる。精子量は少ないながらもなんとか射精まで辿り着き、自分がまだ回復不可能ではないと希望を見出した。

↓3週間後

発症から約1ヶ月ほど経ち、さまざまな症状が出たり消えたりを繰り返す。日本の発症ブログや掲示板をひたすら読み漁り、寛解した人が何をしているのかを探す。PFSを知っている医師のいるクリニックに飛び込んだが、いわゆる精神安定剤を貰い、検査を受けるよう勧められただけだった。今思えば、PFSを熟知している日本の医師なんていないのである。(というか海外にも指で数えられるほどしかいないと思われる)

↓1〜2ヶ月後

症状は安定しつつあったが、依然として苦しめられていた。多分このころがピークで辛かった。鬱の症状と絶望感が相乗的に合わさり、毎日死ぬことばかり考えていたと思う。生きている意味が本当にわからなかった。自分が自分でなくなった、生ける屍のような感じで、自殺された方のブログの気持ちが凄く理解できた。このまま生きていても生きる意味がないと言う感じ。生き地獄というか、生きているのに死んでいるみたいな感じだった。そんな中ブログなどで度々見かける海外の掲示板を少し覗いてみる。そこでcdnut protocolというものに出会う。

↓1ヶ月後

cdnut protocolを特定し、海外には沢山の回復事例があることを知る。これには非常に勇気づけられたが、その内容は簡単なものではなかった。cdnutを見つけてから数週間後にプロペシアヘルプというサイトのフォーラムに出会い、そこで情報を探す。そこでもやはり回復事例は存在したが、cdnutに関しては否定的な人が目立ち、不安は消えなかった。

↓2〜3ヶ月後

発症から半年ほど経ち症状は徐々に寛解へと向かっていたが、この頃はまだ苦しかったと思う。海外のサイトで効果のあったサプリを探しては試す、の繰り返し。効果の有無は人それぞれなので、評価の高いサプリが自分には効果がないことがよくあった。僕はサプリによって症状が悪化した記憶はないので、それは良かったことだと思う。

↓約半年後

この期間は特筆すべきことはあまりない。というのも、サプリを試すということの繰り返しだったからだ。勉学の方にも集中しなければならないし、四六時中PFSについて調べるのは辞めた。このことは精神的にも良かったことだと思う。PFSのことを忘れた瞬間はやはり気分的には少し楽になる。とは言っても、症状は相変わらず残ってはいるのだが。この辺りから薄毛がまた気になり始めるが、流石にフィナを使う気にはならず、ミノキ製品だけを試していた。(今もだけど)

↓現在へ

以前の記事でも書いているが、症状のほとんどは寛解した。今生活していて困るのは飛蚊症くらいだ。(フィナに関係あると断言はできないが、ホルモンバランスが乱れる女性の妊娠前後に起こり易いことやフィナが体内中のエストロゲン濃度を上げることを考えれば関係があるとしても理は通るだろう)これは本当に幸運なことだと思うが、自分の試したものが効いたのかどうかは定かではない。だけど自分がPFSではなかった、とは絶対に思わない。プラセボ効果だとか年齢によるものだとかという文字を見るたび腹立たしくてしょうがなかった。でも自分みたく発症する人は少ないだろうし、発症しないと絶対にわからないと思うから、自分でももう割り切っている。ちなみに、僕のAGAは進行中であり、流石に他人の目が気になってしまう。今更知ったが、現在は投薬以外にも様々な方法がある。ここで具体例をあげるのは、僕のブログの信用度を下げてしまうことにもなるし、今のところ僕は何にも手を出していないので説得力もない。だけど投薬に比べると健康リスクがほとんどないのは素晴らしいことだと思う。勿論、薬を毎日飲むだけでフサフサだというのは理想的な話だし、本当にそれだけならそれがいいに決まってる。値段も安価な方だろう。でも上手い話には裏があるのは当然のことで、実際に僕は裏の世界を体験した。僕は僕なりのやり方で、薄毛を克服(というか誤魔化す?)していきたいと思う。お金はかかるけど生きてればどうだってなる。

最後に少しだけ。僕は以前も言ったけどフィナに関しては自己判断だと思っている。全く副作用が無い人もいるだろうし、薬をやめて副作用が治まる人もいるだろう。個人輸入の危険性はやはり高いと思うけど、クリニックに行ったからといって絶対に安心なんてことはない。この薬を処方するほとんどの医師が、PFSについて無知だったり、知識が圧倒的に足りなかったりする。僕は日本でこの病気について研究したり治療したりする人が必要だと思っている。僕個人の力ではどうすることもできないが、このブログを読んでくれた人の中に医療従事者や研究者、医療に詳しい人がいれば、何かしら行動を起こして欲しいと思う。こればかりは願うことしかできないが、僕もこのブログで情報を発信し続けて、出来る限りのことはしたい。現状のままでは、被害者の絶対数が増えるだけだろう。発症率が低ければ(ここも定かではないが)、重篤な副作用、後遺症があってもいいのだろうか?このブログが誰かに良いきっかけを与えられたら僕としては嬉しい限りだ。